やまだ おさむのマンションコラム:「八軒長屋」
私の住戸チェックのやり方

 内覧会の「住戸チェック」で、購入者にとっては買ったモノの実物を初めて見る機会となります。
ザ・マンションチェックをご利用いただく方々はきちんとチェックポイントをつかんで臨まれる方が殆んどですが、今まで印刷されたパンフレットと販売担当からの説明だけでイメージしていた物件をいざ実際に見て、圧倒されてしまってチェックどころでない方も中にはおられます。
そこで、ひとつの例として私のやり方を書いて見ます。皆様の参考になれば。

a パンフレット通りにできているか
  間取り、天井高さ、下り天井の位置、梁の位置
  コンセントの位置、照明器具の位置等をチェックする
  設備機器も説明どおりのものが付いているか
b MB(メーターボックス)の中を覗く
  限られたスペースにうまく収まっているかを見る
  掃除の程度からあわてて内覧会を迎えてないかを見る
c 動くものを見る
  サッシ、網戸、木製ドア、襖など(入居して不便しない箇所)
d 仕上げの状況 − 傷、汚れ、はがれ等
  全身をセンサーにして見る
  当然、仕上げの程度はモデルルームで見たのが基準となる
e 水を流してみる
  数カ所同時に出して見る(流れ方と排水の状況を見る)
f 換気扇やレンジフード(強にして)をまわす 
  (給気とのバランスを見る)

以上を順番に見てゆきます。部屋の広さにもよりますが1時間半は掛かります。

販売会社は1住戸45分程度で予定を立てるようですが、どんなに綺麗に出来上がっている物件でもその時間では見切れません。そしてほとんどの場合、この住戸チェックの対応は施工会社の社員が直接購入者の対応をしますが、本来私たちの契約上の相手は販売会社であることを忘れないで下さい。

仮に非常に出来上がりが悪い場合、購入者が時間をかけて一つ一つ指摘して直してもらう必要はない訳で、ただ一言「契約したものと違う・説明を受けていたものと違う」でいい筈です。それを受け止められるのは、施工会社の社員ではなく販売会社しかない筈なのです。

次に、内覧会での指摘を受けた手直し後の確認時(再内覧会)での対応ですが、直っていないカ所があれば「引渡し」までに必ずやらせてください。もし引越しの日時が変更できるのであれば伸ばしてでもやらせる。それを終わったことを確認して残金を払い、引渡しを受けて下さい。

それが無理であれば次善の策になりますが、手直し未済事項は必ずその「内容といつまでに終えるのか」を販売会社から文書で出させた上で残金の決済に進んで下さい。
 
「引渡し」というのは、鍵をもらって生活できるようになると言うだけのものではなく、管理責任が購入者に移り、瑕疵担保責任やアフターサービス基準の起算点にもなります。日本人はとかく穏便に物事を収めたい気持ちを持ちますが、「住戸」という大きな買い物をふつうの買い物と同じ「売買契約」という枠組みで買っていることを肝に銘じて、対応ください。

YAMADA
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