マンション購入前の豆知識、マンションチェック、内覧会注意事項
建築設備
■ 給水のしくみ-1

マンションをこれから購入される方、すでに購入済みの方も、直接生活に関係することですので建築設備の概要を一通り知っておいて下さい。
■前項にも触れましたが、マンションの購入は、立地/間取り/価格の三大要素で大半の方が決定されます。できればこれに/設備/を含めていただきたいものですね。建築設備は陰に隠れ全く関心のない方もいますし、単にキッチン・ユニットバス・洗面化粧台等々が建築設備だと思ってる方もいるようです。

■建築のコンクリートは約60年も耐久性があり、最近では100年コンクリートも開発された模様ですが、設備配管は、15年前後で更新または大改修が必要となります。もしあなたの家庭で水が止まったとしたら、たとえ一時間でもパニックに陥るかもしれません。「マンションは管理を買え」と専門家は口を揃えて言います。給水も大事な管理の一つです
戸建て住宅とマンションの違い

・戸建て住宅は給水本管より「直圧」方式で各給水栓まで給水されます。これは言い換えれば本管から住宅の末端まで配管でつながってることになります。水圧も充分あるため、これにより万一水漏れが起きたときはとめどなく流れ出すわけで大変なことですが、玄関近くに「止水栓」があり、これを閉めることにより当然水漏れも止まります。その後水道局に連絡をすれば早急に対応してもらえます。

・マンションでは敷地内にある受水槽までが水道局の管轄であるため、万一住戸内で給水が止まっても、水漏れがあっても水道局は関知しません。管理会社に連絡することになります。水漏れの時はメーターボックス内の「止水栓」を閉めて下さい。管理会社から担当者の来訪までの時間は各社違います。

マンション給水設備(各住戸の水栓までの流れ)

A方式:給水本管→水道メーター→受水槽→揚水ポンプ→高架水槽→給水共用管→各戸パイプスペース→各戸メーター→各戸用給水管→各戸水栓

【概要】
・受水槽は市町村条令により若干変わりますが、全住戸一日使用給水量の約半日分を貯水し、建物の最上階に置く高架水槽では1〜2時間分を貯水し、各住戸に配水します。揚水ポンプの稼動は高架水槽の水量の変化に追随します。心臓部である揚水ポンプはほとんどが2台あり交互運転しながら寿命をのばす工夫がされている。現在はステンレスポンプであり、ナイロンコーティングポンプですが以前では材質により赤錆の出たものもありました。

・計画上の難点として、高架水槽から重力方式で配水するため最上階のシャワー等の水圧を確保する必要性から高架水槽を高く上げることによる景観・耐震・自重の配分への配慮がいる。

B方式:給水本管→水道メーター→受水槽→加圧給水ポンプ→給水共用管→各戸パイプスペース→各戸メーター→各戸用給水管→各戸水栓

【概要】
受水槽はA方式と同様ですが、高架水槽がなく、加圧給水ポンプにより圧送する方式です。日本の電力会社の電力供給が安定したことを筆頭に景観・耐震・自重の配分への問題を解決した。

・計画上の難点として、やはり停電対策で停電時一切の給水が止まることにある。官公庁のマンションでは小型発電機・蓄電池を予備に搭載したり対策するのですが、停電がいつ来るかわからないため小型発電機・蓄電池でさえその時稼動して役立つかどうかは疑問です。